>ヘッドフォンのチューニングをされた神奈川県K様から、ご感想を頂きましたKRYNAチューンのヘッドホンが良い感じに馴れてきたのでご報告。
今回のヘッドホンは「通勤専用」ということで、ベースからPLUTONさんに選んでもらいました。
電車の中でも周りに気兼ねせず、そこそこの性能で音楽が楽しめるモノ。というコンセプトで。
一応他にもKRYNA謹製のヘッドホン(ゼンハイザー HD-540 RefIIのフルチューン)を持っているのですが、これはオープンエアタイプなので、自分が楽しめるほど音量を上げると、周囲に音がだだ漏れとなり周りの迷惑になります。
かといって、音量を下げれば、周りからの雑音でまともに音楽を楽しめず、電車の中で音楽を楽しむのはほとんど諦めていました。
(携帯音楽プレイヤーの付属品などは聴けた物ではないので除外です)
そこで紹介して頂いたのが、クローズドタイプで比較的評価の高いゼンハイザーHD-25-I。
スタジオとかでも評判が良いそうで、これをベースにお任せでチューンをお願いしました。
但し、このときは構造上の問題から、ケーブル;KRYNAケーブルへの交換は見送り、それ以外で出来ることを施してもらいました。
この時の結果としては、 "まぁ結構いいんじゃないか" といった感じで、先のHD-540よりは少々落ちるけど電車の中で使うには十分かなといった印象でした。
(誤解のないように書きますが、それでも市販の5万〜6万の製品よりよっぽどましでした)
もともと”そこそこの性能”ということだったので、これでほとんど満足していました。
しかし使っている内に”KRYNAケーブルにすれば、もっと良くなるのは判っているのに”と、どうしても欲が出てきてしまい、機構的なリスクを承知の上で、少し無理をしてPLUTONさんにKRYNAケーブルへケーブル換装してもらいました。
結果、サプライズ(古っ)と言えるくらい "化けました" 。
と、前置きがかなり長くなってしまったのですが、ここからが聞こえ方のレポートになります。
まず第一に、解像度がとんでもなく高い。
ヘッドホン、それも、クローズタイプにあるような音が出し切れない;高域がふん詰まりで押さえられているような感じが全くありません。
例えるなら、車のエンジンのリミッターがすぽっと外れて、頭打ちだった回転数がどこまでも伸びていくような感じとでも言いますか、聞いていてストレスを感じません。
次に低域ですが、このサイズからはちょっと想像も出来ない程強烈に出ます。
和太鼓のCDで試したのですが、大太鼓の一発一発が頭を揺さぶられるくらいに響きます。
そう、単に低い音が出るというだけでなく、スタジオ(たぶん)に響き渡る大太鼓の残響音まではっきりと響いてきます。
無論のことですが、無理に低域を持ち上げたような鳴り方はしません。
低域から高域まで自然にストレス無くフラットに出てきます。
そして定位感。
最近はホログラフィックサウンドとか銘打ってらっしゃるようですが、ボーカルの声やバックバンドなどしっかり定位します。
さすがに距離感まではスピーカで聴いたようにはいきませんが、方向ははっきりです。
とまぁ長々と書きましたが、とにかく聴いていて気持ちがいい。
クローズドタイプで音は漏れない&侵入ってこない。なので、電車の中でも好きな音量で音楽に浸っていることが出来ます。
(浸り切ってたまに降車駅で降り損ねそうになります。汗)
これだけの効果はケーブルを替えただけでは起きないそうなので、それまでの施された改造の内容が、ケーブルの交換で信号の入り口が改善されたことにより、一気に効果を発揮したものと思われます。
外観上は、あまり大きくないヘッドホンに無理にKRYNAケーブルを付けているので、少々異質;傍から見ると引かれるかもですが、音的には満足なので無問題。
機構的にストレスがかかり易いのに、ケーブルが硬いので取り扱いに注意が要るのが少々難点なのですが、全体的にはかなり良いものにしていただいたと思っています。
この辺の機構的な点についてはまだ改良の余地(PLUTONさん頑張って直結しましょう)があるので、時々PLUTONさんに預けることもあると思います。
興味をもたれた方が、PLUTONさんでこれと遭遇する機会があるようでしたら、一度お試して見てください。ちょっと面白いと思います。
>通勤用と言う事で密閉型のヘッドフォンがベースですが、コンパクトなボディからオープンエアー型ヘッドフォンにも負けない音が出るようになりました。
ヘッドフォンはチューニングをする事によって、2〜3ランク上のモデルに匹敵する効果が出るので、もっとたくさんの方にチューニングの良さを知っていただきたいと思っております。
これからも、是非よろしくお願いします!
『ヘッドホンのチューニングは♪』
AudioShop PLUTON
http://www.pluton.jp/HTM/tuninglist.cgi